「オーイ何だあの陰気な半ズボン。」
やっぱりそう思うよね…。
目立ちたがり屋
「おーい 沖〜待てよ
アイサツの時は人の目見よーぜ。」
無駄な動きはキライ。
めんどくさい。
こいつは無駄な動きばっかりで。
見てるのもしんどい。
なのに僕にも普通に話しかけてくる。
僕みたいなのに話しかけて、めんどくないの?
何ていったっけ?こいつ。
確か…さる…。
「さーるのー。」
あーそっか。
由太郎がそう言ってたっけ。
思い出すのもめんどくさいのに、わざわざ思い出させないでよね…。
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めんどくさいはずなのに、楽しくて。
楽しいのに、悲しくて。
悲しいのに、熱かった試合が終わった。
何か知らないけどしらたきを手渡された。
さっきのうるさくてめんどくさい奴に。
名前、さるの、だっけ。
あれ、忘れてないや…。
そんなこと思ってたら。
こいつが言った。
「お前もさ、めんどくせーめんどくせー言ってる割には
すごかったじゃねーか。
粘り強いじゃん。」
嘘つきだな、って笑った。
嘘なんかついてないって。
嘘つく方がめんどいじゃない…。
「こら〜〜さっさと戻って来い!!!」
あーあ、やっぱ怒られてる。
あんまり目立つから。
僕も見ちゃうじゃない…。
めんどくさいのに。
あの目立ちたがり屋を。
end
沖君の天国へのモノローグ。
ばからんに似てるな…。
ふたりとも何か人生斜めに見てそうですから。(笑)
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