甘毒
Ver.牛尾 2
君に触れようとする手が、あまりにも腹が立って 気が付けば払っていた。
まずかったかな、でも我慢できなかった。
それに、牽制もしておかなくちゃいけないし。
そう思って、挑発した。
すると、素晴らしいストレートを投げる左腕が飛んできた。
…痛いな。
でも、どこか現実味がない気もする。
だって触れて欲しくなかった。
触れて良いのは僕だけだ。
そうしたくてたまらないんだから。
彼が僕だけのものにできるならこんなもの痛くもなんともない。
「やめろ!犬飼!!」
あ
彼が犬飼くんを止めに入った。
どうして
どうして犬飼くんのところなんだい。
どうして僕のところに来てくれないんだ。
彼は僕をかばっているのだろうけど。
僕にはそう見えない。
先輩に暴力を振るう犬飼くんを犬飼くんのために止めている。
そんなふうにしか見えない。
重症だね。
重症だよ。
分かっているよ。
でも、疑念だらけなんだよ。
ねえ、君は。
愛してるんだよ。僕はこんなに君が好きだよ。
周りも見ているようだね、でもそんなこと気にならない。
僕はゆっくりと立ち上がった。
一つの思考に縛られて。
君は 彼が 好きなのか?
To be Continued…
毎度短く区切ってます、久しぶりの連載です;
次に少し展開する予定ですが…本当にお待たせしてばかりで申し訳ないです。
これからもう少しピッチあげます。
あと2〜3話ほどありますんで!!
長く長くかかっていますが必ず最後まで終わらせます…!
本当にすみません!!
戻る