なんとなく。
なんとなく会って。なんとなくすれ違って。
そんな瞬間がなんとなく
好きで。
「よう。」
1限目と2限目のあいだの10分の休み時間。
猿野天国と 犬飼冥が廊下で会った。
声をかけたのは、天国のほう。
頭一つ大きい身長の犬飼が目に入って。
珍しく女生徒の追っかけはついておらず。
だから特にいつものように苛立つとか、そんな気分も無くて。
なんとなく声をかけた。
なんとなく、普通に。
「…猿か。」
犬飼は、天国が普通に声をかけて来たのを珍しく思いつつ。
全く顔に出さず短く答えた。
いつもだったら、喧嘩の発端になる一言がしっかり含まれている。
だが。
「おう。これから移動か?」
天国は普通に返した。
何か。かなり。意外で。
「…ああ。」
「そっか。じゃあまた部活でな。」
そう言って、天国はふっと笑い、犬飼の横を通り、去っていった。
犬飼は、なんとなく変な感じがして。
天国を振り返った。
天国は前方にいた沢松の方に既に気持ちを向けていた。
それが、なんとなく嫌だった。
だけど。
ああやってあいつと
普通に会って。
ちょっと喋って。
「またな」って笑うのは。
なんとなく。
「悪くない。」
end.
ポエムになってしまった…。
どうして犬猿って私が書くとこうもほのぼのするんだろう…。
でも、学校生活書こうと思うと、どうしてもこーゆー自分の記憶の中で「ちょっといい」
と思ったことが出したくなるんですよ〜〜〜!!
つーかミスフルキャラもしてる(はず)のごくごく普通の学校生活って、考えると楽しいんです〜〜!!(バカ)