熱
「失礼しまぁすvお薬の時間でぇすv」
「あぁ。看護師さん。」
牛尾と蛇神が入院して数日。
二人の病室には「美人看護師
猿野・アルチンゲール・明美」と名乗る
ナース姿の天国がたびたび見舞に訪れるようになっていた。
ふざけた装いであった為いろいろと誤解もされたが。
実際は(本物の)看護師から預かった二人の薬を届けたり、
差し入れを運んだりと真面目に二人の見舞に献身していた。
「はい!二人とも経過がよくなってきたから仙豆から孫家特製薬(byドラゴンボール)に変更よ♪
明美感激!」
「いつもありがとう。」
牛尾は心から感謝を伝えた。
「あら。その言葉はぁ、明美退院の時に聞かせてほしいな〜v」
明美の言葉には女装に隠した本心がかいま見えた。
「そうかい?じゃあ早く君に聞かせられるように頑張るよ。」
牛尾はにっこりと微笑む。
その笑顔に明美、もとい天国は少し照れたようで。
「うふっ早くしないと明美が逃げちゃうぞ?」
照れ隠しにそういった。
次の瞬間。
「逃がさないよ。」
少し低い牛尾の声が響くとともに自分の腕がひっぱられた事に天国は気付く。
「え。」
次の瞬間、天国は牛尾の腕の中にいた。
「キャプ…テン?」
牛尾はゆっくりと天国を抱き締める腕に力をこめた。
「ここにいてくれればいいよ?退院した後も…ね?」
熱をおびた口調に。天国は苦笑すしつつ胸の鼓動を感じた。
「一日60万スクレ(日本円で26円)で?」
「君が望めるなら日本円でもかまいやしないよ。」
どうやら冗談にものってこない。
黙り込んでしまった天国に、牛尾は再び語りかける。
「好きだよ。愛してる。…猿野くん。」
「言ってることは直球のくせに…。っとに卑怯だな…。」
「結構だよ。愛とはそんな一面もあるものさ。」
輝かしい笑みを見せながら。牛尾は一言つけくわえた。
「返事は?」
「退院したら…っすよ。」
牛尾が可愛いナース(?)と(実質2回目の)婚約発表をしたのは
この日から2週間あとの話。
END
はやくもドラマCDネタです。
すみません!!