The inside of you is true.
「キャーーーー犬飼キュン!!!!」
「牛尾様〜〜!!素敵!!」
「司馬く〜〜ン!!笑って!!!」
「虎鉄くんっ!!デートしてーーーーーっ!!」
ここは十二支高校グラウンド。
現在は野球部が放課後の練習中である。
練習試合をこなすようになってから、他校の野球関係者に注目されつつある十二支だが、
最近は野球関係者のみならず、女生徒たちにも人気が高まってきた。
主将の牛尾を始め、校内でも大人気の1年ピッチャー犬飼や、司馬、虎鉄など見目の良い少年らを、
他校とはいえ見逃すわけにはいかなかったようだ。
そんな訳で、十二支高のみならず他の学校の女子の姿も続々増え、
黄色い声の中練習する事が多くなってきた。
ところで、黄色い声を受けている方はと言うと。
ほぼ全員、ある一点に向けて視線を集中させていた。
「っしゃああ!!今日もこの天才猿野様が一発決めちゃるぜ!!」
いわずと知れた、十二支野球部のアイドル、猿野天国である。
最も、今は遠くからでは分かりにくい天国の魅力にやられたものは野球部内のみに限定されており、
天国自身は女の子の黄色いお声にかかることはなかった。
と、思われていた。
############
「ええ〜っ!!あんた猿野が好きなわけ?!」
牛尾御門が廊下を歩いていたときに突然聞こえてきた声は、
聞き捨てならない内容だった。
(猿野くんを?!)
うかつだった。
女子はまだ天国の奇行のみに眼が行って、彼の真の魅力に気づかないとばかり思っていたのに。
(…女子の中にも見る眼のある子はいるものだね。)
と、多少以上は偏見の入っているような意見を心に呟きつつ。
牛尾は、天国が好きだという女子の顔をちらりとのぞき見た。
(ふぅん、なかなか整った顔立ちのようだね。
…勿論僕ほどじゃないけど。)
牛尾は、ナルシストではない。
ライバルに対して批判的な意見をもってしまうのは、仕方のないことである。
まして、それが女子であり、それだけで自分より有利であると言う立場にいる相手なら尚更。
「でも、どこがいいのよ?あんな変態っぽいの。」
相棒らしい女子は思ったとおり天国の外見だけで判断しているようだった。
それは安心できたが、牛尾にとっては同時に不快感を多少なりとももたらした。
もっとも、次の彼女の言葉で、忘れてしまったが。
「そんなことないって。猿野君て頭いいし…、すごく落ち着いてて…カッコいいとこあるよ?」
「はぁ?」
(え…?!)
頭がよくて 落ち着いてて かっこいい?
「何言ってんのよ〜!人違いじゃないの?あの野球部1年の猿野よ?」
「そだよ?私もびっくりしたけど…何か、別人みたいで。でも間違いなく猿野君だったもん。」
牛尾はあまりにも意外な言葉に、呆然とした。
自分たちの知る天国とは…全く別の姿。
彼女は、それを見たのだ。
「一体…。」
「盗み聞きは良くありませんよ。牛尾サン。」
「!!」
突然後ろから響いた声に、牛尾はらしくなく驚き、振り向いた。
「沢松…くん?」
そこにいたのは、天国の親友、沢松健吾であった。
「今の話の件で聞きたいことあるな〜って顔してますね。」
「……。」
「でも、話しませんよ?自分で見抜けないような相手は、天国は興味持ちませんからね。」
「!」
「十分余計な事言ってるだろーが。お前は。」
「あらら。」
再び横から声をはさまれる。
今度は…話題の主、猿野天国だった。
「猿野くん…。
「キャプテン。とりあえずこいつの言ったとおりですからね。」
天国は牛尾に視線を戻すと、いつもと違う表情で言った。
からかうような、挑発的な…そして知的な、魅惑的な表情で。
「…っ。」
圧倒された牛尾を跡目に、二人はその場を去っていった。
「ったく。何口はさんでんだよオメーは。」
「えー?だって先輩には敬意を表さにゃな?」
「どっちにしろ、オレがお前以外に必要以上の興味持つわけねーだろ?」
「あーらら、すげ^殺し文句。」
「なー沢松。」
「ん?」
「お前だけだぜ。」
「ばーか。」
ウソも ホントも 全部 君だけ
end.
はい、500HIT代理リク小説。
匹 軋希様より。「沢猿前提眼鏡&ハン猿総受け」でした!!
何か牛尾君いっつもこんな役ですね…牛尾ファンの方、本気ですみません!!
それに最後の文もいまいちワケわかんなくなってますが…私にはこれが精一杯。(謝)
そんなわけで、超駄文で匹様本当に申し訳ありません!!
リクエストいまいち消化できてないし・・・ああ、文章力のなさがうらめしい。
そして匹様、改めましてリクエスト本当にありがとうございました!!
遅くなって大変申し訳ないです。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。