今日も聞こえる。






「おーい、ゆーし?」
「あ。」

岳人の声で正気に戻った。
なんや、またボケとったんかいな…。
最近恋の病が重症になってきとる。


「どうしたんだよ、最近ボケんの増えてんぞ?」
原因が同じ事を言ってくる。
「せやなー、愛しの岳ちゃんのこと考えてるとどーもあっちいってまうからなあ。」
冗談めかした本気のセリフ。

「アホ。」
一蹴。

氷帝の天才とか言われてる割には、会った時からこのちっさい奴には勝たれへんな。


「つめたーっ。なあ、もうちょい温かみのあるツッコミ欲しいんやけど。」
「知るかよ!ったく冗談ばっかコきやがって。さっさと部活行くぞ
?」

「冗談ばっかでもないんやけどなあ。」
「…狼が来たぞー。」

変化球で撃沈。
泣くぞしまいに…。(くすん)
んな信用ないんかいな。

まあこの事に関してだけやけど。
あーあ、一辺冗談でも「好き」とか岳人の声で聞かせてもろたらなあ。

「岳人、俺のことキライなんやろ…。」
かなり冷たいんでちょっと愚痴をもらした。

「あー?オレ侑士好きだぜ?」



え。




カウンターパンチ。



めっちゃ効いたがな…。


「岳人〜〜〜今のもっぺん!!」


「はぁ?!何言ってんだよ?!いいかげんにしねーと・・・」
「おい向日、忍足。今日は無断欠席か?」

「げ!跡部!」

…女王様のお邪魔が入ってしもた。
(何で王様ちゃうかゆうと、女王様の方が自己顕示欲高いイメージで跡部にぴったしやと思うから)


「侑士、急ぐぞ〜〜!」
さっきと同じ可愛くて元気な声がまた響く。
ま、ええか。
「よっしゃ、行くで岳人!!」


こうやって隣で一緒に走って。
一緒にテニスして。

んで声かけてくれたら。


結構幸せみたいやから。



                                  end.

はい、正直に言います。
関西弁書きたかっただけですね。(爆死)
忍岳かなり好きです。
しかし…表記してある鳳宍より早く出てくるとは…。
これでいいのか?いやよくない!(反語)

でも結局出しちゃう貧乏性な青沢でした…。

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