それから


人生ってね、一本の線の上でずっとバランスをとってるようなものだと思う。
ちいさな出来事で簡単に動いて、悪い方か良い方に傾くんだ。

あ、この良い悪いっていうのはそのときの気持ちとか人生にとってとか、そういうの全部ひっくるめてなんだけど。


そうやって進む方向をバランスをとりながらすすめていくんだ。
いつのまにか線は細い道になっていく。

良いほうか悪い方か、道自体が動きながら。


最後にそれが良いほうに来たか決めるのは、結局は自分なんだけど。


道の両端にあるものはきっと今まで知ったこと経験したこと感じたこと、全てなんだ。


辛いことからも嬉しかったことからも全部、人は何かを得ていく。

痛さを知って甘さを知って。自分だけの価値観と自分の幸せを見つけるんだ。

それは自分にしか決められない。



「僕はね、とっても幸せなんだよ。猿野くん。」
「…何を言ってるんですか?」

「こうやって君といることが出来る。大好きな野球に関わりながら、ね。」
「…牛尾さん…。」


僕は今、野球チームのオーナーとして仕事をしている。
皆が心地よく楽しく、そして精一杯野球に打ち込めるように。

何より大好きな君が、大好きな野球をもっと愛してくれるように。


僕はもう野球をプレイすることから離れてしまっているけど、それは決して不幸なことなんかじゃない。
君は少しだけ、そう思っているみたいだけど。

違うんだよ。
こうやって君を支えていける、それが今の僕の幸せなんだ。
それはこれからの僕の幸せでもある。
僕の人生を決めるべき僕が、一番満足しているのだから。


あ、少し泣きそうだね。

君を泣かせたと知ったら、色の黒い後輩の選手や今だガムの好きなうちの選手に睨まれちゃうね。


だから、キスさせてくれる?


返事はもらえなくても、するけどねv



「牛尾さん〜〜〜〜!!!!」





                                     end



オーナー牛尾と、選手天国です(願望丸出し)
今回は日ごろ思っている私自身の人生観の一端をちょこっと出してみました。
ま、そう変わったもんでもないですが。

人生意外と長いから、結構考え方もいろいろ変わりますよ、みたいな。
自分自身いろいろと楽なように考えながら生活してます。

えらそうな後書きでした。



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