甘毒
Ver.牛尾
君を手に入れたのは
君が僕を好きでないことがはっきり分かったから。
我ながら神も恐れないと思う。
酷なことをしているとも思ってるよ。
でも、止められない。
それほどに君が愛しくて 欲しくて たまらない。
「…あ…。っ…。」
組み敷いた体が、自分と別のところで小さく反応する。
ああ、君も気づいたのかい?
「…気づいてる?」
君の耳元にひっそりと呟いた。
気づいたんだね。
さっきから僕たちを見ている彼のこと。
とてもいい顔だったね。
彼らしくなく…ううん、彼らしいのかな?憎しみに満ちた顔で僕を睨みつけていたね。
本当に君を愛してるんだね。
僕もだよ。
こんなに酷く、ね。
「…ぅ…っ…。」
君は涙をこぼしていた。
君は泣く。
誰を思って?
彼を? 僕を?
それとも…。
「愛してるよ、猿野くん。」
何度も何度も言うよ。
to be continued…
遅くなりましたが牛尾さん視点です。短いですけど。
自分では病み加減が少なめかと。
これ、もうしばらく続きます。
紗希様、お待たせばかりで本当にすみません。
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